令和6年度学会表彰のお知らせ

2024/08/12

令和6年度学会表彰のお知らせ

 令和6年度学会表彰の受賞者と受賞理由を掲載いたします。表彰式は2024年9月4日(水)第13回環境放射能除染研究発表会の記念式典の中で行います。

 

学会賞

峠 和男 氏(株式会社EFAラボラトリーズ)

 峠氏は学会運営において副理事長として実務分野において多大な貢献をしてきている。特に、第1回研究発表会から今日に至るまで研究発表会実行委員を務め、企業展示・企画展示・エクスカーションなどの企画を立案し、出展企業を多数集める等の人脈と行動力を活かした貢献をしてきた。現在の実行委員会の体制は峠氏が作り上げたものであり、効率的・安定的な運営の基盤となっている。これらの功績に対して学会賞を授与する。

 

学術賞

該当無し

 

技術賞

株式会社大林組

技術名称:溶融スラグの再生利用等技術の実証

 株式会社大林組は仮設減容化施設から排出される溶融スラグを対象とし、想定される利用用途に応じた安全性、安定性について、3年間に亘り室内試験から試験施工まで体系的な実証試験を実施し、溶融スラグの多用途への適用が可能であること実証した。溶融スラグの再生利用に向けて顕著な貢献があった。この功績に対して技術賞を授与する。

 

奨励賞

三浦 拓也 氏(福島工業高等専門学校)

 三浦氏は高専生を指導し「福島県内土壌におけるCs平衡・非平衡吸着挙動の一考察」で第12回研究発表会・最優秀ポスター賞を受賞、国立環境研究所ポスドク時代には「モルデナイトに対するCsの吸着能と妨害イオンの影響」(第10回研究発表会・優秀ポスター発表賞)で受賞、第11回研究発表会・最優秀口頭発表賞の共著者でもあるなど、優れた研究成果をあげている。福島県内の除染関連研究者として、第13回研究発表会の実行委員にも就任した。研究・教育のみならず、学会運営での貢献も期待できる貴重な若手研究者である。よって奨励賞を授与する。

 

奨励賞

小針 淳 氏 (福島県立福島高等学校)、原 尚志 氏(福島県立安積高等学校)、
菊池 啓一郎 氏 (福島県立福島高等学校)、大橋 弘範  氏(福島大学)

 小針氏・原氏・菊池氏は福島県立福島高校のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)部を指導し、ポルサイトによるセシウムの固定化に関する研究を継続的に行ってきた。大橋氏はSSH部を支援し、高校生による研究が学会発表レベルとなる事に貢献した。第8回に最優秀ポスター発表賞を受賞し、第9~12回も優秀ポスター発表賞を連続して受賞している。福島高校の探究活動(授業の一部)では、多くのグループが原子力災害に関連するテーマを取り上げている。他校との交流(ワークショップ)に福島第一原発や東日本大震災・原子力災害伝承館の視察を組み入れる等、次世代を担う高校生たちに体験の機会を与えている。
 原氏は福島県立安積高校に異動した後も放射線教育を探究テーマや交流事業として取り上げ、活動を拡大させている。
 今後の高校生の研究指導、高校生を対象とした放射線教育の継続、発展を期待し4名連名で奨励賞を授与する。

 

功労賞

二見 賢一 氏(水ing株式会社)

 二見氏は会社業務の多忙な中、足掛け12年間の長きにわたって研究発表会の開催の仕事を引き受けていただき、その内の第11回、12回の研究発表会では実行幹事長を勤めていただいた。この業績に感謝して功労賞を授与する。

 

功労賞

石渡 寛之 氏(西松建設株式会社)

 石渡氏は会社業務の多忙な中、足掛け12年間の長きにわたって、仕事量の多い展示会場の設営、企業展示の募集等の要となって仕事を引き受けていただいた。この業績に感謝して功労賞を授与する。

 

功労賞

太田 進 氏(公益社団法人におい・かおり環境協会)

 太田氏は研究発表会の実行委員、事務局業務のご支援、また理事として長年にわたって活躍された。この業績に感謝して功労賞を授与する。

 

功労賞

押野 嘉雄 氏(鹿島建設株式会社)

 押野氏は会社業務の多忙な中、長年にわたって仕事量の多い展示会場の設営、企業展示の募集等の仕事を引き受けていただいた。また、ここ数年は懇親会開催のリーダーと司会もお引き受けいただた。この業績に感謝して功労賞を授与する。

 

感謝状

山下 巧 氏(三友プラントサービス株式会社)

 山下氏は第3回から第13回研究発表会の開催において、足掛け11年間にわたって大変ご苦労の多い研究発表募集、発表プログラム作成および要旨集編集を一手に引き受け実行して頂き、2022年には功労賞を受賞した。会社都合により2024年度第13回研究発表会を以って実行委員を退任することが決まっているため、退任に当たりこれまでの業績に対して感謝状を贈呈する。

 

一般社団法人環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会

表彰委員会